スマホ依存の回復・予防のポイントはソーシャルサポートです

addiction

こんにちは、あさのんです。

今回のテーマは僕の専門、スマホ・ゲーム依存についてです。
スマホ依存になる要因の1つについて論文をもとに解説します。

【伝えたいこと】スマホ依存・ネット依存・ゲーム依存になりやすい人はソーシャルサポートとソーシャルスキルが少ないということが数々の論文で報告されています。

この点に関しては結構たくさんの論文がありました。

解説しますね。

スマホ依存の回復・予防のポイントはソーシャルサポート

smartphone
「ソーシャルサポートってなに?」と思いますよね。
下で解説しています。

心と身体が健康に育つ上でソーシャルサポートはとても重要な要因です。

スマホ依存・ゲーム依存って日本にどれくらいいるの?

ネット依存に関しては2013年に成人を対象とした実態調査が行われていて、男性の約5%、女性の約4%にネット依存の傾向があると報告されています。数にすると約421万人です。

この数は2008年から2013年にかけて、約1.5倍に増えています

この中にスマホ依存やゲーム依存が含まれています。おそらくほとんどがスマホ依存でしょう。

全国の中高生に対しても実態調査が行われていて、男性生徒の6%、女性生徒の10%にネット依存傾向があることが報告されています。数にすると52万人です。

ピンとこないかもしれませんが、めちゃくちゃ増えているんです。

ソーシャルサポートってなに?

ソーシャルサポートとは社会生活の中での物質的・心理的な支援のことです。ソーシャルサポートがあることでその人の健康面やストレスから守られます。

あるYoutuberはソーシャルサポートのことを「世界中の人が敵になったとしても私はあなたの味方だよ」と言ってくれるような人と説明していました。

ソーシャルサポートはその人に愛情や共感を提供して心理面・健康面をサポートします。

家族や友人、その人の隣人がソーシャルサポートに当たります。

詳しくはキャプラン(Capran,G.)で検索すると情報が出てくるのでもっと知りたい人は調べてみてくださいね。

ソーシャルサポートが少ないという研究結果多数あり

ソーシャルサポートが少ないというのは別の言い方をすると孤独であるということです。心の話ができない環境は依存を生みます。

例えば、以下のような特徴・環境にいる子どもはスマホ依存になりやすいという研究結果があります。

  • 過保護の親
  • 家庭内のコミュニケーションが少ない
  • 母子家庭・父子家庭
  • 家庭不和・家庭内で争いが多い

ネットを使用することで孤独感を消し、社会的な交流の場を持つことを困難にします。そしてさらにネット上での活動に没頭し孤立するという悪循環を指摘する論文がありました。

ネット依存傾向のある子どもはネット上の友達が多く、QOL(Quality of Life;生活の質)が低い傾向にあるという報告もあります。

依存はストレス対処法の一つの形です。ストレスを発散させるためにスマホを使います。

ソーシャルサポートを強化してストレスを対処するための資源を増やせれば健康を保つことができ、依存を緩和させることができるのではないかと指摘する研究者もいます。

厳しいスマホ利用制限は意味がない?

スマホやネットの利用制限を厳しく設け、親が子どもの行動をコントロールするとネット依存傾向が強くなるという研究結果があります。

また、ネットの利用制限や利用料金の制限が依存防止に効果をあげていないという研究結果もありました。

その一方で、ネットやゲームに寛容な環境はスマホ依存になる可能性を高め、スマホ・ネットの使用に厳格な教育方針を持つ家庭にいる子どもはネットに没頭するすべがないので依存しにくいと分析している論文もあります。

厳しく制限することは効果があるのかないのか、現時点では分かっていません。スマホ依存については分かっていないことが多いのです。

ただし、ただスマホを取り上げればいいという単純なことではなさそうなのが論文を読んでいると分かります。

【最後に】家庭内コミュニケーションが大事

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誰にとっても一番のソーシャルサポートは家族だと思います。
一番身近にいて、一番頼れる人が家族です。

世界中の人が敵になったとしても、家族は味方でいてくれる存在です。

そういう人がいると感じることができれば自然とQOLが高められ、依存しにくい状態を作り出すことができます。

家庭内コミュニケーションがとても大事です。

特に子どもに対しては、周りにいる親や大人が子どものことを気にかけていることを示し、そばにいて話を聞いてあげて、時には適切な助言を与えることでスマホ依存の予防ができます。

依存に限らず、あらゆる心の病を回復させるもの、予防させるものは愛です。

僕が大学院で勉強してきて再確認できたのは、愛が一番大事だということです。

愛を示すためにはどんなことを思っているのか聞いてあげること、そしてどんなことを思っていたとしても裁かないことです。

家族が依存の予防・回復の大事なポイントなのです。